8月10日 T村くんからメールをいただきました~♪

灘高校T村です。
この度はありがとうございました。昨日無事全行程が終わりました。
帰りの新幹線でWEB委員長と彼の一眼レフのカメラで撮った写真を見ながら振り返っていたのですが、
とても貴重な体験をさせていただいたと改めて思います。

二日目以降の行程では原発PR館の館長から相馬高校の生徒まで、いろんな視点からの震災の話を伺いました。
6日に初めて来たときは全然分かっていなかった被災地の現状をかなり伺い知る事ができました。
これは多くの方のご好意があって初めてできた事なので、本当に感謝しています。そうした反面
今回話を伺えたのは一部だけで、被災者の中でも特に前向きな方が多かったと思います。
これですべてを分かったとは思ってはいません。

はじめに被災地に行こうと決めたとき、僕や他のメンバーは「一年半も経って今頃ですが」という考えを
持っていました。しかし思い返してみるとそれは震災を甘く見ていた証拠でした。
一年半もたったからもうすぐ復興だろうという考えを持ちながら東北に来たのですが、
実際に見たのは今でも終わりの見えない苦しみを抱えながら生きている人、終わりの見えない闘いを
続けている人、終わりの見えない支援を続けている人、
誰にとっても震災は過去のものではありませんでした。
ですが外から東北を眺める人は「もう物資も足りてるんだから」と
さも最低限の衣食住さえあればよいと勝手に決めつけ、今更行ってもする事が無いと臆している。
これから時間が経つにつれてその臆する気持ちはさらに大きくなると思います。
しかし、復興は10年20年、それ以上かかりますが、
その間は訪れる側にとっても被災者の方々にとっても、有意義な事となり得るはずだと思いました。
僕らの周りでも絶対に今更と考えて臆している人はいます。
そのような人にも今こそ行ってくるべきだと促す事が一番簡単で、かつ始めにするべき事だと思いました。


津波の被害を見たことは、被害に対して心を痛めるということもありますが、
まずは僕たちがこれを見て何をするべきかという事が大事だと思いました。
具体的には灘では現在避難訓練を一切行なっていないので、津波、地震、火災など多くの災害に対して
生徒が主体で訓練を行いたいと思います。
また、学校を卒業してからも、常に災害に対して危機感をもって貰えるような事をしたいと思います。

被災地の方々への交流についても課題はあります。
今回カタリバの今村さんの話も伺うことも出来たのですが、そこで言われた
「イベントを打ち上げ花火のようにするのは、終わった後に寂しいからやめて欲しい」と言われ、
大きく悩ませてくれる事になっています。ですが一方で、何もしないというのはそれこそ愚かで、
ピントの合っていない事でも実行する事も必要だと思いました。
これには具体的なプランということは相馬高校との交流会や文化祭で震災ブースや関連イベントを
起こそうなど文化委員長と考えていますが、まだまだ明確な目標は見えてきません。

遠い関西から僕らが出来ることを考えてみると驚く程少ないということに愕然し、無力を感じています。
それでもここで諦めるのではなく、なにか出来ることを探していこうというのは
今回参加したメンバー全員が決意しています。

本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

灘高校二年 T村

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